Vol.10 安田京子さん

安田京子(やすだきょうこ)さん

NPOジャパンハーブソサエティー認定上級インストラクター
園芸療法リーダー
ENCHANTÉ (Herbal Café)経営
https://www.enchante2015.com/←クリック

Q1ハーブとの出会いと思い出を教えてください

私が最初にハーブと出会ったのは20代前半で製菓学校に通っていた頃のことです。
一度OLになったものの、カフェを開きたいという夢を叶える為に4年間勤めた会社を退職して喫茶店経営科のある製菓学校に入学してお菓子の勉強をしていました。
その時にケーキに飾る商材としてハーブを知りました。
当時ちょうどハーブが日本に入ってきたばかりの頃だったと思います。
「ケーキの上にちょっと飾るだけなのに、何だかとっても値段が高い」という印象を受けました。
それで、わざわざ買うよりも自分で苗を買って育てた方が経済的じゃない?
と考えたのがハーブの世界に入るきっかけとなりました。
最初は独学でハーブの苗を買って育てていました。その後結婚をし、妊娠中にハーブの通信講座を受けました。
出産後はしばらく主婦業に専念しておりましたが、子供たちがある程度手が離れて自分の時間が持てるようになった頃、友人が私にぴったりの講座があると教えてくれました。
それがカリス成城さんの「JHS認定 ハーブインストラクター初級講座」でした。
カフェを開きたいという夢は中学生の頃から抱いていましたが、ハーブに特化したカフェにしたいと考えるようになったのは専門学校に通い始めた頃だったように思います。
その頃から現在のカフェの形がより具体的に具現化していきました。

Q2ハーブの好きなところはどんなところですか?

ハーブに限らず植物全般が好きです。
不思議なもので興味のないことは全く頭に入ってこないのですが、大好きな植物のことは難しい学名も効能も植物にまつわる神話などもまるで水を吸い込むがごとく、すらすらと頭の中に入ってきます。
植物は本能的でそれでいてとても素直です。
そして文句や愚痴を言わず、ただひたすら与えられた環境で精いっぱい生き抜こうとします。
そんな姿が愛おしく大好きです。

Q3ハーブをビジネスとして成功していく秘訣はありますか?

まだ始めたばかりでビジネスとして成功しているとは言い難いので、何ともお答え出来ません。

Q4JHS会員になって良かったと思う事を教えてください

北は北海道から南は沖縄まで全国の会員の方々と情報交換ができる機会があるのはとても貴重で勉強になります。
地域によって育つハーブは様々で、そのハーブの活用の仕方やマーケティング、地域活性への貢献の仕方などを学ぶことが出来ます。

Q5現在、どのような活動をしていますか?

一昨年(2015年10月)自宅横にハーバルカフェをオープンしました。


コンセプトは「魔女カフェ」です。
「ハーブ」「占い」「魔術」この3つのキーワードを融合させたカフェとなっています。
カフェではイギリス料理とお菓子を調味料から手作りして提供しています。

また、お菓子の風味づけにもハーブを利用しています。
ハーバリストの祖といわれる「ドルイド僧」についての知識も深め、「魔術」的な見地からもハーブの研究をし、実践しています。
カフェの営業の他に定期的にお料理やクラフトなどの講座を開催し、出張講座なども承っております。

また、占い鑑定もお受けしております。
ニコラス・カルペッパーのように、占術でその人の持つ課題や弱点にフォーカスし、ハーブやアロマ、食を使って癒すということを実践しています。

Q6今後どのような事をやっていく予定ですか?

私たちの先人達が歩んできた歴史の中でハーブをどのように活用してきたかということを真摯に学び、化学的療法だけでなく様々な分野の知識を取り入れ実践していきたいと思っています。

Q7これからハーブを学び、指導者になりたい人へアドバイスをお願いします。

学びに「これで充分」ということはありません。勉強は一生続きます。
当然のことながら植物は生き物です。ですから本に書かれていることが全てではありません。
今、目の前で起こっていることが全てです。
自分の目で見て、触れて、試して、失敗して得る知識が全てだと思います。
また、「先生」と呼ばれることに慢心してはいけないと、常に私は思っております。
ほんの少しみなさんより早く勉強を始めて、ほんの少し知識があるだけに過ぎません。
そのことを心に留めて良き指導者になって頂きたいと思います。

2017年7月17日更新