ハーブティーで早めに花粉症対策を

ハーブティーで早めに花粉症対策を

年々、「花粉症」の症状に悩まされる人が増えてきています。

「花粉症」とは植物の花粉によってひき起こされるアレルギー症状です。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが花粉症の4大症状と言われていますが、それ以外にも、のど、皮膚、耳、消化器などにも症状が現われ、消化不良、食欲不振などの胃腸障害や、頭痛、不眠などの症状で、日常の生活にも支障をきたします。

猛暑の翌年は花粉飛散量が多くなるといわれていますので、今年の記録的な猛暑は、来年の春の、特にスギ花粉の飛散量の増加が予想されます。

根本的な体質改善を図るには長期的な「減感作療法」があります。
体質改善には、食生活、喫煙、飲酒、ストレス、運動不足など、日常の生活の根本的な見直しが必要です。
ハーブの中には、体質改善やアレルギー症状を抑える作用を持つ成分が含まれています。

抗ヒスタミン作用のあるハーブ

アレルギーとは、体内にアレルゲン(花粉)が侵入すると、それと闘うヒスタミンを放出します。
そのヒスタミンに対して過剰に免疫系が反応することでアレルギー症状が表れます。
このヒスタミンを抑制し、抗アレルギー作用で症状を和らげる効果のあるハーブをいくつかあげてみました。

ネトル

学名:Uritika dioica
解毒作用と抗炎症作用があり、骨関節炎症、腫れ物、にきびなどの肌のトラブルに有効ですが、湿疹ができているときはまれに悪化させることがあるので注意が必要です。
また、浄化作用が、花粉症、喘息などのアレルギー症状の予防に役立ちます。
ネトルはビタミンC、B、Kや鉄分などのミネラル類を多く含んでいます。

エルダーフラワー

学名:Sambucus nigra
何世紀にもわたってヨーロッパでは薬として用いられてきました。
免疫機能を刺激し、抗アレルギー作用があり、風邪、インフルエンザの予防に有効です。
また、抗カタル作用を持つので花粉症に優れた効果があります。
エルダーベリーにも抗酸化物質が含まれていて、免疫機能を向上させます。
花は浸剤、チンキ剤、シロップ剤にして用い、実は煮てジャムやソースにして食します。

アイブライト(セイヨウコゴメグサ)

学名:Calendula officinalis
14世紀ごろには眼に効くハーブとして記録されていました。
目の痛み、疲れ眼、結膜炎、花粉症によるかゆみの眼のトラブルの症状を緩和するハーブとして利用されています。
ヨーロッパでは、半寄生植物として自然の草原で見かけていましたが、最近は見つけにくくなっているようです。
和名はセイヨウコゴメグサといい、栽培は難しいといわれていますがアカツメグサやオオバコに寄生し小さな白い花を咲かせます。

ルイボス

学名:Aspalathus linearis
南アフリカ共和国原産のハーブで、この周辺の先住民の人々が「不老長寿のお茶」として日常的に飲んでいました。
スエーデンの植物学者カール・ツンベルグによって、1772年に紹介された比較的新しい薬草です。
活性酸素除去作用があり、冷え性、便秘、アレルギー症状にも有効で、日常的に飲用してもほとんど副作用もなく安心して飲めるハーブティーです。

ポットマリーゴールド(カレンデュラ)

学名:Calendula officinalis
古代ローマ時代から花や葉を料理などに使っていました。
今でも、ヨーロッパでは安全で優れた効能が期待できるので一番ポピュラーなハーブとして利用されています。
マリーゴールドには、リンパや免疫系の働きを促す作用があり、また、抗炎症作用、創傷治癒作用にも優れています。
浸剤、チンキ剤として利用します。

花粉症予防のブレンドティー(参考)

ドライハーブをポットに入れ、沸騰させた湯を注いで2~3分むらします。

  1. 免疫力アップに …
    ネトル
    小さじ1
    エキナセア
    小さじ1
    ペパーミント
    小さじ0.5
    300cc
  2. 目のかゆみや涙目に …
    アイブライト
    小さじ1
    エルダーフラワー
    小さじ1
    ペパーミント
    小さじ0.5
    300cc
  3. 体質改善に 日常に …
    ルイボス
    小さじ1
    ローズヒップ
    小さじ1
    ネトル
    小さじ1
    400cc

※妊産婦、病中、投薬中の人の飲用は注意。