ハーブの多彩な利用法
2011年度セミナーレポート「あなたのハーブを利用したセルフケアや活用法」をご紹介する【ハーブでセルフケア】。
前回は、JHS会員が日常で利用しているハーブティーを紹介しました。
第2回目の今回は、日常的なハーブの利用法を紹介します。

カレンデュラを混ぜ込んだバスボム
◇食◇
- バジル、ミント、パセリ(健胃、整腸)
- ミント、チャービル、パセリ、タイム(食欲増進、消化不良改善)
- にんにく(動脈硬化予防、感染症予防、疲労回復)
- クミン、コリアンダー、ターメリック、ペッパー(塩分使用減少)
- ヨモギ(高血圧)
- ふきのとう(心身の目覚め)
- シソ、ショウガ、ミョウガ(夏バテ解消)
- ハイビスカス×ローズヒップ×ミントのシロップ
※3倍濃くだしたハーブティーに砂糖を溶かす(日常的に使用)
◇マッサージ◇(☆はエッセンシャルオイルを使用)
- ジュニパーベリー×ローズマリー×マジョラム(肩こり)☆
- ラベンダー×セントジョーンズワート(筋肉痛)☆
- グレープシード(日常的に使用)☆
- ラベンダー(胃痛)☆
- ペパーミント(頭痛)☆
- ベルガモット(膀胱炎)☆
※マッサージにエッセンシャルオイルを使用する際、キャリアオイルを目的に応じて選択し、濃度1~2%に希釈してご使用下さい。
~濃度の計算方法~
オイルの全体量÷5=1%の濃度(エッセンシャルオイル1滴=0.05ml)
ex)
20ml÷5=4(滴) または
オイル量 5ml=1滴, 10ml=2滴
◇チンキ◇
- チンキ
- カレンデュラ(外用、消毒)
- ローズゼラニウム新芽(外用、消毒)
- エルダー若枝×ドライレモンユーカリ×ナツメグパウダー(ダニよけ)
- ペパーミント×ドライラベンダー(カビ除け)
◇バス◇(☆はエッセンシャルオイルを使用)
- ローズマリー×ジャーマンカモマイル他(肩こり)☆
- ラベンダー×ローズマリー(肩こり)☆
- ラベンダー×ローズ×カモマイル
※ドライハーブとエッセンシャルオイル両方使用(就寝前の疲労回復) - ローズマリー(朝 / 脳の活性化)☆
- ティーツリー(座浴 / 膀胱炎)☆
※エッセンシャルオイルは成分を凝縮したものですので、原液のまま使用せずにバスオイルやバスソルトでご利用下さい。
また、原液で使用できるものでも5滴以内が望ましく十分に攪拌させてからご使用下さい。

ラベンダー・ミント・ニゲラ
などの香りの花束
◇芳香浴◇(☆はエッセンシャルオイル使用)
- ラベンダー、ペパーミント、クローブ(防虫)☆
- レモングラス(虫除け)☆
- ラベンダー(不眠)☆
- レモン、グレープフルーツ、ペパーミント、ローズマリー(交感神経と副交感神経のスイッチ切り替え)☆
- ゼラニウム、ミント、レモン、ローズマリー(就寝前)☆
- レモングラス×ミント×ラベンダー(トイレ消臭)☆
- ティーツリー×ラベンダー×レモングラス×ベルガモット×ローズウッド(殺菌、消臭靴箱)☆
◇ボディオイル / クリーム / 外用◇(☆はエッセンシャルオイルを使用)
- ニアウリCT1
※キャリアオイルで2%に希釈(ボディオイル / 放射性物質よりの保護)☆ - ローズ、レモングラス、ティーツリー、セージ、ラベンダー、ペパーミント、タイム(クリーム / 万能、肌荒れ、やけど、傷)
- カモミール酒(外用 / 乾燥による痒み)
- ラベンダー(外用 / やけど)☆
- ラベンダー(湿布 / 青あざ)☆
- ジュニパー、ローズマリー、ペパーミント(外用 / 首の痛み)☆
- ローズマリーの温湿布
※湿らせたハンドタオルにローズマリーを巻いて電子レンジ(頭痛、頭の疲れ)
◇クラフト / スプレー◇(☆はエッセンシャルオイルを使用)
- シトロネラ×ティートゥリー×ミント×ユーカリ×レモングラス(スプレー / 虫よけ)☆
- シトロネラ×ペパーミント×ラベンダー(スプレー / 虫除け)☆
- セージ×タイム×クローブ×ベイリーフ(シューズキーパー / 虫除け)☆
◇洗濯 / 掃除◇(☆はエッセンシャルオイルを使用)
- ティーツリー(洗濯 / 殺菌)☆
- 緑茶エキス、竹エキスを洗剤と一緒に使用(洗濯)
- ラベンダー×ティーツリーを柔軟剤と一緒に使用(洗濯)☆
- 重層にラベンダー、ユーカリ、ミント(掃除 / 殺菌)☆
今回もレポートをまとめてみて、日常の様々な所でハーブが利用され、エッセンシャルオイルも上手に使いこなされている事が分かりました。
会員の方のこれらのアイデアが、皆様のハーバルライフを更に充実させるツールになれば幸いです。
美容やリラックスに関する、マッサージやクリームへのハーブ利用法は次回以降にお届けします。
※今回ご紹介したハーブ利用についてのご注意
このレポート紹介では、レポートに記載された各自の利用方法をそのまま紹介しております。
あくまでも参考としてお読みいただき、ご自分の責任の元でハーバルライフにご活用下さい。
特に、乳幼児と妊娠中の方への利用は特段の配慮が必要です。
※カモマイルの表記について
今回のレポートを拝見している際に「カモミール」という表記を多数お見受け致しました。
カモミールはフランス語の camomille 由来の発音で、JHSでは英語由来の chamomile / カモマイルの発音で統一して使用する事になっております。
昨今、カモミールという発音が一般的に広がっており、一部教科書にもカモミール表記の部分もございますが、「カモマイル」での統一を徹底して頂きますよう、インストラクターの皆様にはご配慮の程よろしくお願い申し上げます。